花粉症の改善には、身の回りに花粉を寄せ付けないようにすることも忘れてはいけません。
セルフケアだけで花粉症を完全に抑えることは難しいですが、患者さんご本人の毎日の心がけや生活習慣を見直すことで、症状を軽減することは可能です。
花粉が飛散する時期は、テレビやインターネットなどで花粉の飛散情報をこまめにチェックし、以下のような点に気を付けて生活しましょう。
外出時のマスクやメガネの着用
ドラッグストアには、花粉症のマスクやメガネ(ゴーグル)などが、多数販売されています。
花粉症用マスクは体内に侵入する花粉を約1/6に抑え、花粉症用メガネも約1/4にまで抑える効果があると言われています。外出時には目や鼻からの花粉の侵入を防ぐため、マスクやメガネなどの対策を忘れずに行いましょう。
花粉の飛散量が多い時は外出を控える
花粉は晴れていて、風の強い日に多く飛びます。また、一日の中でも花粉の飛散量は、13~15時頃がピークになります。このような条件に当てはまる日や時間帯はなるべく外出を控え、やむを得ず外出する際は、マスクなどで対策をしっかり行いましょう。
室内に花粉を持ち込まない
帰宅時は、髪の毛や服に付着した花粉を持ち込まないよう、玄関の外で丁寧に払い落しましょう。また、手洗いやうがい、洗顔などで体に付着した花粉を落とすことも大切です。(服や体のほか、ペットなどにくっついて持ち帰ってしまうこともあるので注意が必要です。)
また、花粉の飛散時期は、窓やドアを開けっぱなしにするのは避け、洗濯物や布団などを室内に取り込む際も花粉をよく払ってからにしましょう。
花粉の付きにくい洋服の素材を選ぶ
羊毛などの表面がでこぼこした素材は、花粉が付きやすくなるので避けましょう。
コートなどは、花粉を払い落としやすい、表面がツルツルしているような素材がおすすめです。
部屋を清潔に保つ
花粉によるアレルギー症状が出ている時は、鼻や目がとても過敏になっています。
このような状態の時は、ダニやハウスダストなどの他のアレルゲンにも反応し、症状が出やすくなりますので、室内はこまめに掃除をして、常に清潔な状態を保ちましょう。空気清浄機の使用も効果的です。
規則正しい生活を心がける
過労や精神的ストレスは、アレルギー症状を悪化させます。
日頃から、バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がけましょう。
おしゃべりやカラオケなど好きなことをして適度にストレスを発散することも大切ですが、お酒やタバコは症状悪化につながるため、できるだけ控えるようにしましょう。
軽い運動などは、ストレス発散にも効果的で、おすすめですが、屋外で行う時には、しっかり花粉対策をしましょう。